店舗/事務所等の内装解体・スケルトン工事による原状回復
千葉の優良業者紹介サービス「ちいき新聞の解体」では、店舗/事務所等の内装解体やスケルトン工事における業者の紹介もさせていただいております。ここでは、内装解体やスケルトン工事についての情報をまとめ、どのようなことに気を付けて工事を進めれば良いかをご紹介します。
まとめると…
- 内部のパーテーションやカウンターなど造作物のみを解体/撤去する内装解体に対して、スケルトン工事では壁や床などの下地も解体/撤去して「骨組み」だけにする。
- 複数の業者をご自身で比較しましょう。また、原状回復の範囲や、工事内容、完工時期はトラブルになりやすいので、取り決めを事前に書面で残しておこう。
- 店舗や事務所では多くの場合、引き渡す返却期限がある。期限の2ヶ月前までには業者を決めて余裕を持って進められるようにしましょう。
内装解体・スケルトン工事とは
内装解体工事とは、オフィスであれば設置されたパーテーションなど、店舗であればカウンターや厨房設備などを解体して撤去する工事のことです。一方、スケルトン工事(スケルトン仕上げ)とは文字通り「骨組み」だけの状態にすることで、壁・天井・床・配管・配線・排気設備などを入居時の状態に戻すことです。スケルトン工事では壁や床、天井などの下地まで壊しますが、内装解体ではそこまでは解体せずに内部の造作物の解体・撤去にとどまります。
原状回復の範囲を確認しよう
借りていた事務所や店舗を明け渡す際、原状回復が必要になります。どこまでの原状回復が必要かは、元々の契約上の取り決めや、明け渡す際のオーナーの意向に左右されます。明け渡す際は、居抜き、内装解体、スケルトン戻しの順に、解体/撤去費用が高くなるでしょう。オーナー立ち会いのもと、原状回復の範囲を確認してから、解体業者に依頼するようにしましょう。
スケルトン工事の費用
原状回復する面積だけでなく、その範囲や程度によって工事費用に大きな差が出ます。また、解体/撤去するものの大きさや多さ、エレベーターの有無など運び出しやすさなどによっても高くなったり、安くなったりするでしょう。その上で、骨組みだけに戻すスケルトン工事費用の目安は、1坪あたり1.6万円〜4万円程度でしょう。面積が広くなればなるほど1坪あたりにかかる工事費用が安くなる傾向があります。
事前に不用品の撤去/処分が必要
多くの場合、店舗/事務所等の解体工事を行う前に、室内の不用品を撤去/処分する必要があります。例えば、机・椅子・厨房機器、ロッカー、冷蔵庫といった家具/家電などです。これらの撤去/処分も解体業者にあわせてお願いすることも可能なことが多いでしょう。ただ、時間に余裕がある場合は、ご自身で自治体や不用品業者に頼んだり、価値のありそうなものは売却したりすることで、コストを下げられる可能性もあります。
構造や配管等の状況を業者に伝えましょう
解体業者は、見積もりのために、できるだけ正しい情報を欲します。ですが、見た目には配管の位置やコンクリートの厚みなどは分かりません。それらが分からないまま見積もった場合、工事が始まってみると想像以上にコストがかかって、追加で費用が必要になることがあります。ですので、事前に物件の図面等を業者に見せて、できるだけ正確な見積もりをしてもらえるようにしましょう。
余裕を持って進めましょう
店舗/事務所等を明け渡すや移転する際には、多くの場合で返却期限が設けられています。その期限までに原状回復できないと、オーナーや解体業者とトラブルになりかねません。また、返却期限までの期間が短い場合、解体業者は無理をして作業員を集めたりしなければならず、費用が高くなってしまう場合もあります。ですので、できるだけ早く工事をお願いできるようにしましょう。可能であれば明け渡しの2ヶ月前には業者を決めて、無理のないスケジュールで進めてもらいましょう。
取り決めは書面に残しましょう
上記で説明してきた、原状回復の範囲、業者との契約内容、完工の期限などは、テナント側、オーナー側、業者側とでその認識が異なっていた場合、トラブルになりやすい項目です。これらの取り決めは必ず事前に書面で残せるようにしましょう。それぞれの関係者が気持ち良く進められるように、余計なトラブルの素は事前に無くしておけるようにしましょう。
複数業者に見積もりを自分で頼む
内装解体やスケルトン工事では、紹介された内装業者や解体業者に、時間もない中で全てを流れで任せる方が多くいらっしゃいます。ですが、その業者に依頼する必要はありません。決して安くない工事ですから、ご自身で解体業者を探して、より納得できた状態で依頼した方が後悔や失敗は少なくなるでしょう。複数業者の見積もりを比べる「相見積もり」がお勧めです。
最後に:焦らずコミュニケーションを取りながら工事を進めましょう
解体工事では工事の遅延によるトラブルがよく発生します。前の工事が天候などにより遅れてしまった場合、工事が始まるタイミング自体が遅くなることもあります。特に店舗/事務所の内装解体・スケルトン工事では、返却期限が明確に決まっていたり、その期限までの時間が短かったりすることも多いでしょう。そして、オーナーや管理会社、解体業者など、多くの人とコミュニケーションを取りながら進めていかねばならず、手間も多い工事です。時間に余裕を持って進めることが何よりも重要だと思いますが、時間がない場合でもできるだけ焦らず、決めたことは書面に残しながら、皆が安心して工事を進められるようにしたいものです。私たち「ちいき新聞の解体」も、解体工事の業者選定が効率的に進むようお手伝いしてまいります。