解体工事を安くする方法
解体費用に関するお問い合わせを多くいただきます。以下で述べるように建物の状態や種類や立地などによって左右されるため、現地を見なければ分からない点が多くあります。ただし、タイミングや準備などによって工事費用を安くできる方法がないわけではありません。ここでは、千葉の優良業者紹介サービス「ちいき新聞の解体」が、解体工事を安くする方法についてご紹介します。
まとめると…
- 不用品撤去をご自身で手配することや、複数の業者を比較すること、不動産売却や新築工事の発注先と解体工事の発注先を分けてお願いすること、余裕を持って工事を進めることを通して費用を抑えられる。
- 立地や建物の種類や材質、塀や庭木など建物以外に撤去必要なものどれだけあるかなどによっても費用に差異が生まれる。
- 工事費用だけで業者を選ぶのはやめ、信頼できる業者にお願いしましょう。
- 不用品処分・売却
- 相見積もり
- 分離発注
- 日程調整
解体工事が安くするには
以下に解体工事を安く済ませる4つの方法をご紹介します。
建物の解体工事を行うには建物の中の家電や家具などの不用品が撤去されている必要があります。この不用品の撤去を、解体工事業者にお願いすることもできますが、ご自身で行うことで費用を抑えられる場合があります。値段が付くものは売却することもできるでしょう。これらの不用品は一般廃棄物にあたりますが、解体工事業者の多くは、この一般廃棄物を運搬したり処理したりする資格がない場合が多く、その場合、業務を部分的に他の業者にお願い(外注)せざるを得ない結果、費用が高くなる可能性があります。なお、モノを買取・再販には古物商許可免許も必要になり、それがない場合、解体工事業者は買い取りできません。費用をできるだけ済ませたい方は、ご自身で自治体の回収を使ったり、不用品業者、買取業者を手配したりするのが良いでしょう。
紹介された解体業者や、知り合いの解体業者などがあったとしても、1社の見積もりだけで決めず、複数の業者に見積もりを依頼する「相見積もり」を行うことで、見積額を比較することができます。いくつかの見積もりを比較することで解体工事費用の適正な価格相場が見えてくるでしょう。複数の業者から話を聞くことで知識も身に付きますし、本当に必要な工事内容も分かってきます。結果、信頼できる業者かどうか、見極められるようにもなっていくでしょう。このような観点から「ちいき新聞の解体」では最大3社の業者紹介を行っています。
解体工事は、土地売却、新築工事などと一緒に検討されることが多いでしょう。そのため、売却や新築にかかわる不動産会社やハウスメーカーが、中間マージンを乗せて、解体工事業者を手配したり、紹介したりすることが多くあります。また、解体工事業者によっては、解体工事を他の解体工事業者(下請け)にお願いすることがあります。このような場合、直接解体工事業者に解体工事を行ってもらうときに比べ、余計に費用がかかってしまいます。結果として、同じ解体工事でも70万円以上の差が生まれることが多くあります。このようなことを避けるために、土地売却や新築工事の発注先と解体工事の発注先を「分離」してお願いするようにしましょう。そうすることで余計な中間マージンを避け、お安く工事ができるようになるでしょう。
*「ちいき新聞の解体」では加盟業者に対して下請けに出すことを禁止し、直接工事することを原則としています
解体工事は余裕を持って進められるようにしましょう。人気の解体業者であるほど、多くの解体工事を請け負っており、今後の工事日程が組まれています。その時に「すぐに工事をしてくれ」というお願いをするとすれば、業者側には様々な調整が必要になってしまいます。引き渡しなどの納期がある場合には、その日の3ヶ月ほど前には見積もりを依頼し現地調査してもらうようにしたいものです。また、業者の繁忙期を避けることで費用を抑えられることもあります。解体業者の場合、12月〜3月が繁忙期と言われてきましたが、その時期を避ける方も多くなった結果、どの時期もあまり変わらなくなりつつあります
*「ちいきの解体」にお問い合わせいただければ、状況をお伝えします。
- 立地 住宅密集地・狭い道路幅の場合は費用が上がる可能性があります。重機や廃棄物搬出用のトラックが解体現場まで立ち入れない場合は、手作業が増え、工期も長くなり、費用も高くなりがち。
- 住宅種類
- 付帯工事
- ベタ基礎
- 地中杭
- 倒壊・火災
- アスベスト
- 地中障害物
解体工事が高くなる場合
以下に解体工事費用が高くなってしまう8つのケースを紹介します。以下を避けられればお安く済ませる可能性が高まります。
従来工法で建てられた木造住宅が一般的に安く、鉄骨、鉄筋住宅は高くなります。解体の難易度や、処理が必要な廃棄物量などの影響です。例えば、2×4住宅であれば、木造住宅の1.5倍以上の廃棄物が発生することもあります。
物置・ブロック塀・フェンス・カーポート・庭木など、建物以外の付帯物の解体・撤去が必要になる場合は、その量に応じて費用が高くなるでしょう。
地面(基礎)が全て鉄筋コンクリートで覆われている場合(「ベタ基礎」と言います)は、そうでない場合(「布基礎」と言います)と比べ解体に日数がかかり、コンクリートやガラも大量に発生することから費用が高くなります。
建物を支える目的で固い地盤まで地中杭が打ち込まれていた場合にもその撤去が必要なため費用が高くなります。
住宅が倒壊していたり、火災で燃えていたりする場合には、廃材の分別や廃棄にコストがかかるため、費用が高くなります。
健康被害の原因となるアスベスト(2006年に完全使用禁止)を含む住宅の解体には、その除去のために専門技術が必要となり、費用も高くなります。
解体後、地面の下に廃棄物が埋まっていることがあります(「地中障害物」と言います)。廃棄物の規制が緩かった時代に、以前の建造物の廃材が埋められた結果であることが多いのですが、地中障害物が発見された場合はその撤去のために費用が加算されることがあります。ただし、地中障害物が発見される確率は減ってきており、千葉県では多くても50軒に1軒程度です。
最後に:大切なのは信頼できる業者を選ぶこと
解体工事を安く済ませる方法と、高くなってしまうケースを紹介させていただきました。ぜひ参考にしてください。一方で、「費用だけで選ばないこと」をお勧めしておきます。費用を抑えるために、違法な方法で解体工事や廃棄物処分を業者が行っていたりすると、最悪の場合、その責任が依頼者のあなたに及んでしまうこともありえます。焦って決めずに、相見積もりなどを通して、吟味し、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。