解体工事のお見積もり例

千葉の業者紹介サービス「ちいき新聞の解体」運営事務局に、「解体費用がいくらぐらいになるか、とりあえず知りたい」という問い合わせをいただくことがあります。解体工事の費用は、解体する家屋の種類や大きさ、同時に撤去が必要な付帯構造物の有無、工事しやすい環境かどうかなどによって大きく差が付きますので、一概に応えることはできません。ここでは、千葉県内で行われた2つの解体工事の見積もり例と、費用に差が付く要因を紹介します。

2つの見積もり例

お見積もり①

[市原市] 木造2階建て・37坪の解体

家屋解体足場・養生¥106,000
住宅解体・撤去・処分¥999,000
付帯工事ブロック塀/フェンス撤去・処分¥55,000
門扉撤去・処分¥3,000
土間コンクリート撤去・処分¥75,000
カーポート撤去・処分¥11,000
物置撤去・処分¥25,000
植物伐採・抜根・撤去・処分¥70,000
室内ゴミ処理・処分¥55,000
重機運搬¥55,000
諸経費¥72,000
¥1,526,000

お見積もり②

[松戸市] 木造2階建て・26坪の解体

家屋解体足場・養生¥78,000
住宅解体・撤去・処分¥728,000
付帯工事ブロック塀撤去・処分¥40,000
土間コンクリート撤去・処分¥48,000
植物伐採・抜根・撤去・処分¥39,000
重機運搬¥41,000
諸経費¥48,000
¥1,022,000
家屋解体足場・養生¥78,000
住宅解体・撤去・処分¥728000
付帯工事ブロック塀撤去・処分¥40,000
土間コンクリート撤去・処分¥48,000
植物伐採・抜根・撤去・処分¥39,000
重機運搬¥41,000
諸経費¥48,000
¥1,022,000

費用に差が付く要因

上記の見積もり①を見ると、住宅の面積が通常より少し大きく、また、必要な付帯工事も比較的多いケースだと言えます。一方、見積もり②は、住宅面積が通常より少し小さく、また、必要な付帯工事も比較的少なかったため、①よりも安くなっています。このように見積もりに差が付く時、その要因となることが多い7つのポイントを以下に紹介します。

1 解体する家屋の種類・大きさ

住宅の種類(費用が安い順に木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造)、階数、坪数、地域など。

2 付帯工事の多さ

塀やフェンス、扉、庭木/庭石、カーポート、物置、浄化槽、井戸など、同時に撤去・処分が必要なものが多ければ多いほど費用が高くなります。

3 住宅前の道路幅など

廃棄物の運搬経路や、重機の搬入のしやすささによって費用に差が出ます。

4 重機の使用がどれだけ可能か

解体工事は、重機と手作業で行われており、その割合によっても費用に差が付きます。やらなければならない手作業が増えるほど費用は高くなります。

5 室内に不用品が残っているか

不用品の処分を頼む場合、費用が別途かかります。

6 業者の忙しさ

閑散期と繁忙期とでは、一般的に繁忙期が高くなります。

7 アスベスト住宅及び特殊なケース

アスベストを含む住宅は特別な工事が必要なことから費用は高くなります。また、道路使用許可や交通整理員が必要な場合、解体過程で地中から障害物が発見された場合などには別途費用がかかります。